ETFと投資信託はどちらがいいか
どーも、虎爺です。
昨日から始まったGoToトラベルキャンペーンを利用して、今日は武雄温泉に宿泊しています。コロナ感染に気をつけて旅行を楽しんでいます。
さて、みなさんはETFと投資信託、どちらで運用していますか?虎爺は両方です。ETFの方がわかりやすいのですが、積立購入しやすいのは投資信託だからですね。
投資信託もETFもどちらも下記のようなメリット・デメリットがあります。
ETF
メリット:運用コストが低い
デメリット:配当金に課税される
投資信託
メリット:配当金に課税されない ※ただし配当再投資の商品に限る
デメリット:運用コストが高い
はい、ETFと投資信託のメリット・デメリットはそれぞれの裏返しです。
ざっくりいうと、コストよりも手軽さを取ったり、高配当の商品を選びたい方は投資信託がおすすめですし、タイムリーな売買がしたかったり、低配当高成長の商品を選ぶ方はETFのほうがおすすめです。
なぜかというと、ETFは配当金に確実に課税されるからです。特に、虎爺も持っているVTIのようなアメリカETFであれば配当に10%のアメリカの所得税がかかります。確定申告で一部を取り戻せるとはいえ、制限がありますので実質全額を取り返すことは難しいでしょう。(虎爺の所得では不可能です)
SBI証券でもこのように解説しています。では、一例をとって計算しましょう。
楽天VTI、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、VTIとで比較します。
※emaxis slim S&P500は指標が異なりますが、似ているため、手数料率で運用に差が出ることを明確にするために追加しました。
楽天VTIの経費
運用手数料:0.162% ※隠れコスト含まず
配当課税:0% ※配当再投資の場合。外国所得税も非課税。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の経費
運用手数料:0.0968% ※隠れコスト含まず
配当課税:0% ※配当再投資の場合。外国所得税も非課税。
VTIの経費はこちら。
運用手数料:0.03%
配当課税:8.5%(10%の外国所得税課税後に10%の所得税と5%住民税、外国所得税は半額が還付される前提)
100万円購入、5%の成長、1%の配当を出す場合で考えてみます。
【楽天VTI】
運用コスト:0.16% 1,620円
成長率:5% 50,000円
成長率-運用コスト:4.84% 1,048,380円
配当(税引前):1% 10,000円
税金0% 0円
配当(税引き後):1% 10.000円
配当+成長:105.84% 1,058,380円
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)】
運用コスト:0.0968% 968円
成長率:5% 50,000円
成長率-運用コスト:4.90% 1,049,032円
配当(税引前):1% 10,000円
税金:0% 0円
配当(税引き後):1% 10,000円
配当+成長:105.90% 1,059,032円
【VTI】
運用コスト:0.03% 300円
成長率:5% 50,000円
成長率-運用コスト:4.97%% 1,049,700円
配当(税引前):1% 10,000円
税金:0% 0円
配当(税引き後):1% 10,000円
配当+成長:105.79% 1,057,850円
はい。ETFよりも投資信託の方が優れています。購入額が高額になったとしても、経費率で計算していますので優劣は変わりません。
また、今回は成長率5%、配当利回り1%で試算しました。投資信託が優れているのは配当に課税されないことですので、配当利回りの低いグロース株の場合は、投資信託よりもETFのほうが優れているでしょう。外国所得税の対象外の商品であれば、なおさらです。
なお、本日解説した投資信託の運用コストについて、隠れコストを反映できておりませんので不完全なのです。隠れコストを含めた場合の比較については、後日アップしたいと考えております。
効率的に運用して、みなさま各自の人生をお楽しみください。
それでは、また。
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