保険が必要か否かの考え方

保険が必要か否かの考え方

どーも、虎爺です。

本日は保険についてどう考えるかを書きます。

結論、虎爺は下記の通り考えています。3つ目が一番大事ですが、考えるのが難しい方は1つ目だけでも覚えてください。
・基本的に不要だが、事象が起きた時にゲームオーバーになるケースは保険が必要。
発生確率が高い事象の保険は事務コストが高くなるため、不要
・上記含めて計算上マイナス収支であっても、人の価値観はそれぞれのため、事象発生時に精神的苦痛が大きい場合には安心を買うのはアリ

それでは始めましょう。

保険とは大勢の方がお金を出し合い、困った方がいればその方が使う「相互扶助」です。下記のページにて、起源等くわしく書いていますのでご参考にしてください。

損害保険の歴史~はじまりは海上貿易から~
保険の仕組みと歴史

投資家クラスターでは、保険不要論者がたくさんいます。虎爺もそうです。なぜならば、保険料は下記の通り計算されているからですね。

保険料=事象による損害の期待値(事象の発生確率☓保険金)+事務コスト+保険会社の利益

難しい言葉を使いましたが、ざっくりいうとこんな感じです(癌保険の場合)

保険料=癌の発生確率☓保険金+保険の契約や管理、支払い等のコスト全般+保険会社の取り分(給料、配当金その他)

さて、癌に関するお金は第1項のみです。事務コストや保険会社の取り分は癌と全く関係ありません。そのコストは誰が負担するのでしょうか。もちろん、保険会社ではありません。保険の加入者がコストを負担するのです。それが、投資家クラスターでは保険は不要とする理由です。

「保険料>保険金の期待値」なんですね。ギャンブルと同じで、基本的には加入者は損をします。お金だけを考えると。

それでは、どの保険も不要なのでしょうか?そうではありません。保険本来の目的は「困った人を助ける」ですよね。

自動車保険、団体信用生命保険(住宅ローン時)、海外旅行保険(医療保険)、医師賠償責任保険なんかは入るべきと考えます。

それは、事象が発生する確率は低いかもしれませんが、もし発生した場合に金額が高額で支払えない可能性が高いからなんです。

・交通事故を起こし、複数人の死亡や重度の障害で後遺症を与えてしまった
・グアム旅行中に交通事故にあってしまった。
・アメリカ滞在中にCOVID-19に感染して治療を受ける

上記のケースでは、支払額は高額ですね。一生働いても支払えない金額になることも珍しくはないでしょう。支払わない場合は罰を受けたり、治療ができなくなります。どちらにしてもゲームオーバーです。長い人生を終わらせるのはもったいないので、こういった保険には加入すべきと考えます。

次に、発生確率です。

保険の事務コストはどういった時に発生するでしょうか?保険証の郵送料、支払い時の事象確認の人件費、TV広告、保険料の計算などたくさんあります。支払い時のコストは、事象発生確率が高いほど高頻度で発生しますね。

また、事象の発生確率が高ければ高いほど、結局は保険の加入未加入に関わらず損害額を支払う必要がなり、保険加入の意味がなくなります。事務コストや保険会社の利益分だけ支払う金額が増えちゃうんですね。もったいないです。

最後に価値観です。これは計算ではお示しできません。例えば、下記のケースはどう感じますか?

●癌になった時にそなえてお金を貯めているけど、いくらかかるか不安。先進医療も選択肢に入れたい。
●住宅ローンを借りており、自分が死んでも家族が返せる額ではあるが、家族の負担は決して小さくない
●友人に物を借りていて、故障させないか心配

上記をカバーできる保険がある場合、加入するか否か悩む方がいると思います。それが価値観ですね。

例えば1つめの大病のケースですが、日本では高額な医療費が発生した場合、一定金額以上は負担しなくて済みます。しかし、条件があって、先進医療は対象外なのです。

意外と利用できないことをご存じですか?高額療養費制度の実情

医療保険に加入していたら、お金のことをあまり心配せずに治療を受けられますが、健康保険のみの場合はお金も考慮して決断せねばなりません。

お金が無いから家族の治療を諦める事もあると思います。悔しいですよね。また、先進医療をするか否か躊躇してしまう事に抵抗を感じるかもしれませんね。命よりお金を選ぶののかと。当然、命の価値は人それぞれで、命を諦めることはあります。そんな場合、保険に入っているとその大変さは減るでしょう。

その大変さは数字に表すことができません。人それぞれだからです。なので、計算上100万円損するとわかっていても、いつか自分はお金を理由に家族を諦めることがあるかもしれないと悩み続けることを避けるために保険に加入するのはアリです。アリというか、おすすめですね。心配しながら生きても楽しくないですから。

保険に対する考え方を整理しましょう。
・基本的に保険は契約不要
・ゲームオーバーになる保険は契約必要
・最後は各自の価値観に合わせて決断

最後に、上記とは少し異なる考え方もお知らせします。それは、自分にとっての事象の発生確率が他の方々より高い場合は保険を契約すべきということです。

例えば、スポーツをよくする方は傷害保険に入るべきですし、スマホを頻繁に落として壊してしまう人は携行品損害保険に入るべきです。なぜならば、保険料を計算するのに採用する発生確率はその他大勢の人々のものであり、自身がその確率より高いのであれば、保険金>保険料となるからです。虎爺はどちらも当てはまるので、傷害保険も携行品損害保険も契約しています。どちらも数年に一度はお世話になっていますね。

私は基本的に保険は必要と考えますが、あくまでもみなさまの価値観に照らし合わせてお考えください。私も、みなさんが入らないような保険に加入しているかもしれません。

それでは、また